2004年ブルーグラス・カレンダー |
CCBC-2004 2004年ブルーグラス・カレンダー
\1,980-
30cmLPサイズの恒例のブルーグラス・カレンダー、今年はカパー・クリーク・レコードのアーティ
スト集。毎日、ブルーグラスやオールドタイムの重要な出来事が記されており、日々、レコード・コレク
ションを選ぶのにも楽しいアイデアが詰まっている。
|
今月の注目作品! |
SRCD-2005 BUSH, LATHUM, WHITE『Rare Performances』\2,857-
ローランドがいないケンタッキー・カーネルズ、クラレンス・ホワイトが炸裂する珍しいライブ録音
集。ブルーグラス名演新入荷参照!!
HW-1258 DOC WATSON & DAVID HOLT『Legacy』CD3枚組\4,500-
今年のグラミー受賞作にしてドック・ワトソン、ファン必携の決定版!オールドタイム&フォーク新入
荷参照。
COL-56366D DIXIE CHICKS『Top of the World
Tour Live』DVD\2,650-
いやはや、凄いです。超メジャー・アーティストがバンジョー、フィドルでワールド・ツアー。カン
トリーCD新入荷と映像新入荷参照。
UJCD-36540 『歌え!ロレッタ愛のために(Coal
Miner's Daughter)』期間限定生産DVD\2500-
はっきり言って、大名作映画です。映像新入荷「映画」の項参照。
SSF-001D JIMMY MARTIN『King of Bluegrass』DVD66分\3,500
SSF-001V JIMMY MARTIN『King of Bluegrass』VHS66分\3,200
強烈な個性を持つジミー・マーティン、その内面を捉えたドキュメント。その生活と音楽、…感動し
ます。詳細は次号にて。
|
2003年ブルーグラス話題作!! |
SH-3975 BRYAN SUTTON『Bluegrass Guitar』CD\2,750-
1973年生まれ、現在もっとも輝いているブルーグラス・ミュージシャンの一人、IBMA最優秀ギタリス
ト、ブライアン・サットンの最新第2作はその名の通り、J.D.クロウの再来といわれるデビッド・タルボッ
トやティム・オブライエンを従えて、これぞ「ブルーグラス・ギター」なのだ!!恐るべしフラットピッキ
ン・ギター、聴くべし。ジャンゴからアイリッシュまで、幅広いレパートリーを収めた、00年のデビュー
作『Ready to Go』(SH-3905 CD\2,750-)と共に、最先端、超売れっ子ギターを堪能下さい。
REB-1798 KENNY & AMANDA SMITH BAND『House
Down the Block』CD\2,750-
今秋、見事IBMA最優秀新人賞を獲得したケニーとアマンダのスミス夫妻。アマンダの女性ボーカルとデ
リケートなケニーのギター(リズム、リード共に)が、ストレート・ブルーグラスの中できれいに浮き上
がる。話題のスティーブ・ヒューバー(bj)や、ロナルド・インスコア(m)、アラン・バーとラムも完璧なバ
ンド・サウンドを創る。お勧めのストレート・グラス。
SH-3951 JIM MILLS『My Dixie Home』CD\2,750-
今年もIBMA最優秀バンジョー奏者に輝いたジム・ミルズ、2002年の最近第2作は、ダン・ティミン
スキやティム・オブライエン、リッキー・スキャッグスやポール・ブルースターのボーカルもフィー
チャーした、トラッドグラス集としても堪能できる作品だ。1998年のデビュー・ソロ作『Bound
to Ride』(SH-3883 CD\2,750-)と共に、これぞ最もブルーグラスらしい「トラッド&ソリッド・バン
ジョー!」の極地。
SKFR-1004 RICKY SKAGGS & KENTUCKY THUNDER『Live
at Charleston Music Hall』CD\2,750-
IBMA最優秀インスト・グループを獲得したリッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーの完璧
かつエキサイティングな最新ライブ盤。共に22才のアンディ・レフトウィッチ(f)とコディー・キルビー
(lead g)、そしてIBMA最優秀バンジョー奏者のジム・ミルズをフィーチャー、トラッド・ブルーグラスを
ビッグ・サウンドに仕立て上げたリッキー・スキャッグス、あの"Old
Home Place"や"Uncle Pen"を含むすばらしい全15曲。
SFR-2009 ANDY LEFTWICH『Ride』CD\2,750-
弱冠21才、フィドルとマンドリンのスーパーピッカー、アンディ・レフトウィッチのソロ・デビュー
作。申し分ないオコナー/ダンカン、そしてクリス・シーリ以降のテクニックを持ち合わせた上に、ブルー
グラスな彼、リッキー・スキャッグス&ケンタッキー・サンダーの秘蔵っ子、今年一番の若手注目株!!
ACD-54 SAM BUSH & DAVID GRISMAN『Hold
On, We're Strummin'』CD\2,750-
遂に発表されたマンドリン巨匠2人、サム・ブッシュとデビッド・グリスマンのマンドリン・デュオ・
インスト作品。音を聴けば分かる、その偉大さに脱帽。
SH-3949 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Hard
Game of Love』CD\2,750-
現在、最も完璧で、最も尊敬されるトラッドグラス・バンドとしてデル・マッカーリー・バンドと並
ぶドイル・ローソン&クイックシルバー、今年のIBMA最優秀ソング"Blue
Train"を含む、IBMA三冠を獲得したすばらしい作品!!
DUAT-1125 JIM LAUDERDALE & RALPH STANLEY『Lost
in the Lonesome Pines』CD\2,750-
今年のグラミー最優秀ブルーグラス受賞作品。永遠
不変のラルフ・スタンレーとクリンチ・マウンテン・ボーイズの押しの強いマウンテン・サウンドに乗っ
て、ジム・ラウダーデイル本人とグレイトフル・デッドのロバート・ハンター共作の1曲目から、素晴ら
しいスタンレー・サウンドの連続。ビル・モンローの1曲"Boat
of Lov"を除いて、全曲ジムのオリジナルだが、どれも見事にラルフとのデュオ、そしてバ
ンドと一体となった素晴らしいアルバムだ。
RC-119 宮崎勝之『Mandoscape』CD\2,750-
マンドリニスト、宮崎のソロ最新第2作はデビッド・グリア制作のナッシュビル録音。スコット・ベ
スタル、オウブリー・ヘイニー、ビクター・クラウス、そしてグリアというスーパーピッカーを従え、
日本的なタッチも聴けるオリジナルを中心にしたクリアなマンドリンが冴える。ムーンシャイナー誌9月号
(MS-2011 \500-)にマンドリンについてのインタビューあり。
RC-120 TIPTON HILL BOYS『Lucky』CD\2,750-
我がB.O.M.のレーベル、レッド・クレイ・レコードから、宮崎と共に発表の最新作、クリス・シャー
プの第2弾。ブルーグラスとクラシック・カントリーでヒルビリーを強く意識したティプトン・ヒル・ボー
イズのデビュー作。一級スクラッグス・タッチのバンジョーとF&Sサウンド、そしてオズボーン・サウ
ンドの洒落っ気が絶妙のヒルビリー・フィールを生み出す、今どきレトロな秀作である。
|
ブルーグラス新入荷 |
SRCD-1005 LATHAM, BUSH & WHITE『Rare
Performances』CD\2,857-
Shuckin' the Corn/Chug-a-Lug/She's No Angel/Salty
Dog Blues/Duelling Banjos/Once More/Hot Corn
Cold Corn/Crowdad Song/Pike Coun 他全22曲
やったね!門外不出モノ!?…ローランド・ホワイト
が不在のときのケンタッキー・カーネルズの3人でのリハーサル・ライブ。そう、ご推察の通り、ロー
ランドのマンドリンがない代わり、クラレンスのギターが火を噴くバリバリ・録音!!…1964年の夏、友
人宅のリビング・ルームでのリハーサル、ベースのロジャーがバンジョーに持ち替えてのビリー・レイ・
レイサムとのツイン・バンジョーなども含み、リラックスした中でさまざまな曲を楽しんでいる。この頃、
日々洗練されていくクラレンスのメロディー構成とリズム、そして繊細さを増しつつあるタッチが手に取る
ように分かる。正式録音としてはインスト『Appalachian
Swing』(BGOCD-357 CD\2,750-)を一枚しか発表しなかった彼ら、ここにはステージでの
ホットなアドリブ演奏とは違う、アルバム作りにも近い丁寧さが垣間見られ、録音は良くないしローランド
もいない、またアルバム構成もされていないが、アルバム作りに近い姿勢で録音された貴重な録音といえ
るだろう。22曲中最後の6曲はローランドを含むケンタッキー・カーネルズでのライブ録音には、遊び
すぎのギター・インスト"Pike County..."などやボビー・スローンとのフィドル&バンジョー曲など珍し
いものも含まれている。
LAV-1091 DWIGHT McCall『Kentucky Peace of
Mind』CD\2,750-
Tennessee Border/A Better Man/Yesterday's
Gone/Behind These Prison Walls of Love/Help
Me Lord/Wildwood Flower Blues/Handsome Molly
他全16曲
あのアール・テイラーとの名唱で知られるジム・マッコールの息子、ドワイト・マッコールの初ソロ
作品。現在J.D.クロウ&ニューサウスのマンドリン奏者として活躍するドワイト、ボスのJ.D.クロウのバン
ジョーが4曲で堪能できるのだ(J.D.のトーンとタイミングについてはムーンシャイナー誌12月号=\500-
=にて、IBMA名誉の殿堂入り記念大特集!!)。J.D.や、ロン・スチュワート(f,m,bj)、リッキー・ワッソン
(g)、ハロルド・ニクソン(bs)ら現ニュー・サウスの他、ジョッシュ・ウィリアムズ(m)やランディー・
コーアズ(d)らのゲストと共に、一級のアンサンブルに仕上げている。日本でも一部で話題になったローカ
ル・バンド、ユニオン・ステーションからチャーリー・ウォーラーのカントのリー・ジェントルメン
を経て96年からニューサウスで活躍するドワイト、ソリッドグラス・ファンは注目だ。懐かしいカント
リー・ソングからクリント・ブラック曲のソリッドグラス版、オズボーンズの名曲やスタンダードなどの
16曲。とにかく正しいバンジョーの弾き方!?を愛するJ.D.ファンにも嬉しい1枚…。
SR-20402 JULIE KERR『Mornigs Like These』CD\2,750-(歌詞付)
Genie Song/Diamond Joe/Fifth Horse/Back Porch
Stairs/Where Have My Dreams Gone 他全12曲
ジョン・ライシュマン&ジェイバーズのジョン(m)、
ジム・ニューナリー(g)、トリーシャ・ギャグナン(bs)と、夫でもあるバンジョー&ドブロ奏者クレイグ・
コースを基本バックに、カナダのカルガリー在のシンガー/ソングライター、ジュリー・カーのすばらし
いオリジナル作品。ストレートなトラッドグラスにもなりそうな曲と、コンテンポラリー・フォークとし
ても通用する曲、キャッチーなカントリー曲やケイジャン曲などが同居、その明るい内容と、ノビノビ
としたボーカルがライシュマンのすばらしいトーンと共に冴えている。トリーシャとの女性デュオも決まっ
ている。歌詞付きなのでレパートリーにするもよし、主婦や女性らしい視点を楽しむもよし、現代的な唱法
とメロディーも兼ね備えたすばらしい女性ブルーグラス作品。
LAV-1032 GERALD EVANS & PARADISE『Headin'
Home』CD\2,750-
Gold Rush Is Over/Streamline Cannonball/Another
Day from Life/I Want to Be Loved 他全12曲
ゴーインズ・ブラザーズやデイブ・エバンス、トラディショナル・グラスやワイルドウッド・バレイ・
ボーイズ(=WWVB=ムーンシャイナー誌12月号特集=\500-)で知られるフィドラー、ジェラルド・エ
バンスのバンド、パラダイスの第2作目。ジョー・マリンズとのフィドル&バンジョーだけのデュオ作
『Just a Five String & Fiddle』(REB-1724
CD\2,750-)というユニークなアルバムを出したこともあるジェラルド、トラッドグラスの真髄を突くローカ
ル・ブルーグラスの良さを堪能できる作品に仕上げている。15才のイバン・ワード(bj)や23才のデュエイ
ン・スパークス(g)、そしてWWVBにいたジェフ・ホルトら、若手を集めて、オハイオ・ブルーグラス
と呼ばれるちょっとモダンでしかも泥臭さのあるソリッドグラスを聴かせてくれる。
FGM-112 V.A.『Hot & Spicy』CD\2,750-
Wheel Hoss/Farewell Blues/Gold Rush/Bill
Cheathum/Salt Creek/Back Up & Push 他全15曲
デビッド・グリア、ブライアン・サットン、ブラッド・デイビス、ケニー・スミス、コディー・
キルビー、ティム・スタッフォード、ワイアット・ライス他、現在のフラットピッキン・ギター界のトッ
プ・アーティストがそれぞれ2人ずつ組んで、有名スタンダードばかり15曲を弾きまくる。クラレン
ス・ホワイトからとニー・ライスへと受け継がれたブルーグラス・ギターの伝統をベースに、強烈なテ
クニックで押し寄せるインプロバイズの波…、凄いです。ここ10年で、まったく新しいレベルに達したブ
ルーグラス楽器、ギターもこの通り、例外ではありません。聴くべし。
SR-10402 CRAIG KORTH『Bankview』CD\2,750-
Pilot's Rest/Half Baked/Jackson/Bush in the
Peg Hole/Signe/Burnt/Here and Gone 他全13曲
カナダ、カルガリー在のバンジョー奏者、クレイグ・コースの初ソロ作品。メロディアスなオリジナ
ルを中心にジョニー・キャッシュやエリック・クラプトンらの曲も含め、サミー・シーラーから譲られ
た1941年製ギブソン・トップ・テンション・オリジナル5弦バンジョーを駆使して(3曲では1932年
のギブソンTB-6のコンバージョン、ただしオリジナル・フラットヘッド・トーン・リング)、バック
にはジョン・ライシュマン(m)、ジム・ニューナリー(g)、バイロン・マイアー(f,g)ら、カナダ西海岸在の
スーパーピッカーらが参加。小学6年からバンジョーを弾き始め、子供時代から「カントリー・クッキン
グのインスト・アルバムに憧れ、KISSでバンジョーを弾くことを夢見てきた…!?」という経歴が示すとお
り、レスター・クィッゾーのドブロとのブルーズ・デュオやリード・ギターに持ち替えた2曲、女性と
男性ボーカルものやアイリッシュ風味をはじめ、バンジョーのスリーフィンガー・ロールを基本にしつつ、
スタイルにとらわれない自由な発想がすばらしい。
RME-0700 LESTER & MIKE『Jump, Shout and
Stomp』CD\2,750-
This Morning at Nine/Childish Love/Plant
Some Flowers by My Graveside/Ain't Gonna
Work Tomorrow/Have You Come to Say Goodbye/Farther
Along 他全11曲
現在ナッシュビルでもっとも信頼される(=ソウル
フルな)フィドルとバンジョーといえば、シャド・コッブとデビッド・タルボット、その2人を十分に
フィーチャーして登場するのはレスターとマイクのアーミステッド親子。お聴きになれば分かる強烈なヒ
ルビリー・フレーバー、…ロイ・エイカフのバンドが愛すべきブラザー・オズワルド(ムーンシャイナー
誌3月号に追悼特集)とともに確立した1930〜40年代の「ヒルビリー音楽」の典型的なボーカルを再現
しようとする作品だ。現在ではほとんど聴かれることのない東テネシーのアパラチアで醸成された農民の
シャウト唱法は、そのラフで素人っぽいまま、ここに再現されている。シャドとデビッドのフィドルとバ
ンジョーには、その一音ずつ(トーン=ムーンシャイナー12月号J.D.クロウ特集参照)に魂が込められ
ているのを感じることができる。ベースはスラッピングのケント・ブラントン、オズを思わせるドブロに
はマイク・ウェッブ、そしてジャック・クレメントやマーティ・ステュアートらの協力、そしてルービ
ン、エディ・アーノルドやドン・ギブソンら初期ナッシュビル作品からA.P.カーターやロイ・エイカフ
の当たり曲など、ナッシュビルのブルーグラス人脈の中心にいる華麗なるアマチュア!?、アーミステッド親
子の本気だ。
WC-0895 TONY WILLIAMSON『Still Light of the
Evening』CD\2,750-
マンドリン博士として知られるトニー・ウィリアム
ソンの2001年作品。2人のオーディオ・マニアによって最良の音質を求めて録音された本作、トニーと
兄のゲイリー(g)、ラリー・パーキンスとドン・ライト(bj,g)、レックス・マッギー(f,lg)、トム・グレイ
(bs)がダウン・トゥー・アースなトラッドグラスを演じる。トム・グレイ以外、一般には知られていない
が、いずれもノース・カロライナで仕事を持ちながら活動を続けるトップ・ミュージシャンたち。彼ら
の音を可能な限り「生音」に近い音で記録しようと、一切のイコライザーやコンプレッサー、またミキシン
グボードさえ使わずに、一発録りしたオーディオ・マニアも納得の作品。
|
■価格改定 (各レーベルの定価改定による変更です) |
RME-297 LARRY PERKINS『Thanks from RME and
Larry Perkins』CD\2,450-
Spikedriver Blues/Death of John Henry/Golden
Slippers/Glad Reunion Day/Mother Maybelle
他全20曲
スクラッグスのゴールデン・トーンとタイミングを
熟知したラリー・パーキンスの1997年限定作品が再登場だ。ミシシッピ・ジョン・ハートのブルーズ・
ギターではじまり、スクラッグスを思わせる極上タッチのバンジョーがベニー・マーティンとジョッシュ・
グレイブスを伴いジミー・マーティンのアグレッシブなボーカルを誘い出す2曲目、続いてドック・ワト
ソンとカーリー・セクラーのデュエット、その他、ブラザー・オズワルド、ロニー・マッカーリー、エ
ド・ダイ、トニー&ゲーリー・ウィリアムソン、ダグ・ディラード&ジョン・ハートフォード、リロイ・
トロイ、ビクター・ウートン、ローラ・ウェーバー、マイク・アーミステッド、ブッチ・ロビンスらをゲ
ストに、そして最後はラリーのギターとバディー・スパイカーのストリングスで終わる…、なんと贅沢な、
ミュージシャンの夢を結実させた、正しく、レコード会社とラリーから、タイトル通りの、心からの「あ
りがとう」を表した作品。
SH-3810 BARBARA LAMB『Fiddle Fatale』CD\1,980-
Sally Goodin/Panhandle Rag/A Good Woman's
Love/
マーク・オコナーにフィドルの手ほどきをしたとい
うバーバラ・ラム、その後、アスリープ・アット・ザ・ホィールにも参加した素晴らしいフィドラー。彼
女がティム・オブライエンの制作で93年に発表した作品が廉価価格となった。ティムの他、トニー・ト
リシュカ、スコット・ナスガード、ジェリー・ダグラス、マーク・ウィンチェスター、そして彼女が
組んでいたスウィング・バンドのランチ・ロマンスらをバックに、3曲のボーカル物を挟んで、ブルー
グラスとウェスタン・スウィングが絶妙に入り混じった楽しい作品だ(サム・ブッシュ作"Foster's
Reel"には本人登場)。大ベテラン・フィドラーが、心を
込めて弾くアメリカン・フィドル・チューンの数々が美しい。
SH-3816 LONESOME STANDARD TIME『Mighty Lonesome』CD\1,980-
ソングライターとして数々のメジャーヒットを飛ば
すラリー・コードル(g)を中心に、スクラッグスを髣髴させるラリー・パーキンス(bJ)、どんな雰囲気にも
合わせるグレン・ダンカン(f)、ブッチ・バルダサリ(m)、マルチ・プレイヤーのビリー・ローズが、現
代版フラット&スクラッグス・サウンドの再現に挑んだ1993年作品。
SH-3730 DAN CRARY『Guitar』CD\1,980-
ブルーグラス・フラットピッキン・パイオニアの一人、ダン・クレアリーが「癌」から生還したサ
ム・ブッシュ、ベラ・フレック、マーク・オコナーら、申し分ないメンバーで1982年に発表した"Cotton
Patch Rag"や"Tom & Jerry"のフィドル・クラシックに、スタンレー・メドレー、モンロー・メドレー
等々、ブルーグラス・スタンダードのお手本曲を収めた秀作。
RHY-1019 CLARENCE WHITE『33 Guitar Instrumentals』CD\2,450-
確かに、「ジャンルを越えた20世紀の最も素晴らしいギタリストの一人」に数えられるだろうクラレン
ス・ホワイトが遺した練習テープ。クラレンスがドック・ワトソンを初めて知って衝撃を受けた翌年の
1962年、すでにドックを越えたブルーグラス・ギターの基本をマスターしつつある時の貴重な録音だ。
いずれも44秒から2分ちょっと、多くは1分台の短い録音ながら、クラレンス・ホワイトという偉大な
ギタリストの呼吸、すなわちブルーグラス・フラットピッキンの真髄を感じ取ることのできる素晴らしい
アルバムである。
RHY-1020 KENTUCKY COLONELS『Livin' in the
Past』CD\2,450-
ローランド&クラレンス・ホワイト、ビリー・レイ・レイザム、ロジャー・ブッシュのケンタッキー・
カーネルズの最も有名なライブ盤である。LP時代から6曲を加えた全25曲、1960年代のホットな若者
のエネルギーと驚異的なギターが生む、恐らくトラッドグラスの最高の記録の一つだろう。
RHY-1021 SANDY ROTHMAN & STEVE POTTIER『Bluegrass
Guitar Duets』CD\2,450-
ブルーグラス・フラットピッキンは、「バリバリ・
ピカピカと弾くのではない、デリケートにトーンとタイミングに細心の注意を払って弾くのだ」というお手
本アルバム。右チャンネルの1955年製マーティンD-28のサンディ・ロスマンと、左チャンネルの1963
年製D-18のスティーブ・ポティアーによる素晴らしいブルーグラス・ギター・デュエット集。
|
ブルーグラスお勧め作品 |
■ブルーグラス名演 |
OXCD-6000 MULESKINNER『Live』CD\2,750-
SHV-1001 MULESKINNER『Live』VHS\4,500-
あれから30年、1973年に録音されたミュールスキナーとオールド&インザ・ウェイの2枚のアルバム
は、ニュー・グラス・リバイバルやセルダム・シーンで火のついた新しいブルーグラスを、60年代後半
のロックやカウンター・カルチャーで生まれた新人類に紹介するパワーエンジンとなった。70年代の彼ら
新人類(米国の)が、現在のジャムグラスやブルーグラス大流行の基盤となっていることは疑いないだろ
う。これは、そんなミュールスキナーがアルバム制作前に、ブルーグラス・リハビリに励む様子を生々
しく捉えた貴重な音源と映像だ。数ヵ月後に他界してしまうクラレンス・ホワイトをはじめ、ピーター・
ローワン、デビッド・グリスマン、ビル・キース、リチャード・グリーン。みんな当時はロック界で活
躍していたブルーグラスOB達が、素晴らしいトラッド・ブルーグラスを演じる。
KOCH-7929 FLATT & SCRUGGS『at Carnegie
Hall!』CD\2,750-
そんな1973年の一世代前、折からのフォーク・ブームで初めてブルーグラスに接した都会のインテリ
達は、1962年12月8日にニューヨークのカーネギーホールで、フラット&スクラッグスのライブに熱狂し
ていた。アルバムの中で"Martha Whitw"と連呼していた若者は、後にホワイトハウス広報官になったとい
う…、そんな時代の熱を感じさせるライブは、1963年発表のLP12曲に、なんとゲストのマール・トラビ
スとのジャムを含めた全32曲の完全版だ。円熟の極みにあったレスター・フラットとアール・スクラッ
グス、そしてフォギー・マウンテン・ボーイズの凄い演奏だ!!
ROU-0044 J.D.CROWE & NEW SOUTH CD\2,750-
日本では『Old Home Place』として発表され、それ以降の正統派ブルーグラスさえもを変えたといわ
れる1975年作の大名盤。今秋IBMAで極めて珍しい全員(J.D.クロウ、トニー・ライス、リッキー・
スキャッグス、ジェリー・ダグラス、ボビー・スローン)のリユニオンが行われた。その様子はムー
ンシャイナー誌11月号と12月号でフィーチャーされている。
|
■ブルーグラス
|
CCCD-0211 ROLAND WHITE BAND『Jelly on My
Tofu』CD\2,750-
非常にローランド的なローランド・ホワイトの最近
作だ。1曲目の美しいワルツ・インスト(久々のアラン・マンデが素晴らしい!)、そして2曲目のポッ
プなメロディーでのボーカル、5曲のインスト("Rawhide"含む)と、レスター・フラット名曲を
中心にしたスタンダード等々、メロディーの創り方が実に心に響くローランドの世界を堪能する。なお、
トーフに関するローランドのレシピは、ムーンシャイナー誌(MS-1912
\500-)でのローランド・ホワイト・インタビューで明らかにされている。
BW-1005 BOB PAISLEY & SOUTHERN GRASS『Heritage』CD\2,750-
北部ペンシルバニア州でトラッドグラス伝統をかた
くなに守るボブ・ペイズリー&サザン・グラスの最近作。ボブの息子ダンのイケイケ・ボーカルとマイ
ク(bs)、故テッド・ランディーの遺児、ボブ(bj)とT.J.(f)、そしてドン・エルドレス(m)を配した、文字通
り、家族相伝のトラッドグラス伝統だ。
SKFR-2008 MOUNTAIN HEART『No Other Way』CD2,750-
現在最も注目される新進ソリッドグラス・バンドの
最新作。左指が欠損しているというハンディにも拘らず超ソリッドなバリー・アバナシー(bj)、IBMA最優
秀マンドリンのアダム・ステッフィ、凄いジミー・バン・クリーブ(f)、代々ベースに賭ける家系のジェイ
ソン・ムーアに囲まれて、テンション一杯のスティーブ・ガリー(g)がすばらしい。
|
■ニューグラス |
SH-3932 JOHN COWAN『Always Take Me Back』CD\2,750-
ニューグラス路線に戻ったジョン・コーワン、その圧倒的なボーカルはニュー・グラス・リバイバル
そのものだ。"Sittin' On Top of the World"のコーワン・バージョンや、感動作"In
My Father's Field"、ブルーグラスを意識した"Monroe's
Mule"や"Mr.Banjo"など、スコット・ベスタル(bj)やジェフ・オートリー
(g)、ルーク・ブラ(f,m)、ランディ・コーアズ(d)らを加え、NGR時代のプロデューサー、ウェンディ・
ウォルドマンを迎えた「これぞニューグラスだ!」作品である。
ROU-0484 WAYFARING STRANGER『Shifting Sands
of Time』CD\2,750-
近年出現した最高のニューグラス・ユニットは、ニューヨーク・ブルーグラスの大御所たちがビー・
バップ以降のジャズをブルーグラス・アンサンブルに見事に導入したウェイファーリング・ストレンジャー
ズだ。先月紹介した最新第2作『This Train』(ROU-0528
CD\2,750-)も大秀作だが、これはその衝撃的な第1作。強烈な豪華ゲストは別に、どーだ!!このア
イデアと、そこを自由に泳ぎまわる知恵と技術!
|
■ライブ |
SH-3943 HOT RIZE『So Long Journey』CD\2,750-
1980年代のネオ・トラッドをリードしたホット・ライズが解散後の1996年にリユニオンした時の素晴ら
しいライブ盤。99年に他界した「ブルーグラス・ミステリー」ことチャールズ・ソウテルに捧げるため
に2002年に発表された秀作である。その完璧なアンサンブルと遊び心、そしてティム・オブライエン他
のブルーグラスへの愛情が伝わる19曲。素晴らしい選曲!
ROU-1109 LILY BROTHERS & DON STOVER『On
the Radio 1952-1953』CD\2,750-
昨年のIBMA名誉の殿堂入りをしたリリー・ブラザーズとドン・ストーバー、1952年の素晴らしいラ
ジオ・ライブ集。北部の都会、ボストンにブルーグラスを広め、ピーター・ローワン、ジョー・バル、
ビル・キース、ジム・ルーニーらの追従者を生んだ彼ら、ちょうどフラット&スクラッグスへ参加した頃
の絶頂期の演奏が堪能できるアーリー・ブルーグラスの大秀作。
|
インスト新入荷 |
VOY-309 BENNY & JERRY THOMASSON『Weiser
Reunion』CD\2,750-
Cripple Creek/Draggin' the Bow/Billy in the
Lowground/Cotton Patch Rag/Grey Eagle 他全20曲
マーク・オコナーの直接の師匠であるばかりではな
く、バイロン・バーラインやサム・ブッシュに圧倒的な影響を与え、現在のブルーグラス・フィドルや
スウィング・フィドルの基礎となったテキサス・フィドルの大御所、ベニー・トマソンのジャムを収めた
(CDとしては唯一の)アルバム。1972年6月、全米フィドル・コンテストで有名なアイダホ州ワイザー
のキャンプグラウンドで、息子のジェリー(4弦ギター)とデール(g)が参加、ちょっと聴けない歴史的
なジャムがはじまった…偶然にも居合わせたボイジャー・レコードのブルックス・オティスが録音、
生涯わずか1枚のLPしか遺さなかったベニーの、しかももっともベストな状態でその本質を聴くことので
きる秀作。アメリカ系フィドルを目指す人、必聴の1枚。
CIL-004 中西秀樹『Ambivalent』CD\2,300-
奈良で楽器作りを続ける中西秀樹が、マンドリン1
本をループエフェクターを中心としたエレクトリック機材にからめ即興演奏を展開したユニークな作品。
『アンビバレント』とは、両面価値 (同一対象に対する愛憎並存)と辞書にある。まったくのソロ即興演奏の
一発録音にもかかわらず、コピーに「海のシンフォニー・宇宙のオーケストラ」とあるように、マンド
リン1本とは思えない無限の広がりのある音空間を創出している。現代音楽という分類に入るのだろうか、
それでも彼のルーツであるブルーグラスや日本的な響きが随所に感じられ、奇妙な浮遊感で癒されるシンプ
ルさがとてもいい。先々月に紹介した竹内信次の『ニャッキ』(PCCG-00620
CD\2,200-、ムーンシャイナー12月号でインタビューあり)に続いて、日本の
ブルーグラス・マンドリン界から衝撃的な作品だ。
GWR-1003 小川倫生『Night Jasmine』CD\2,800-
Stargazer/Astronauts/Carolan's Cup/Mrs.Judge/Black
Cat/Spinning Quasar 他全9曲
日ごとに進化するギター音楽、本作はオカロランを
2曲含んだ小川倫生のオリジナル・ソロ・ギター集。栃木県鹿沼市在住の29才、14才でギターを手にして
すぐに自主レーベルを作りオリジナル曲を発表しはじめたという。アイリッシュでよく使われるというダド
ガド(DADGAD)チューニングを中心に、変則チューニングで独自の響きを持つフィンガーピッキン
を聴かせる。使用ギターはロウデン0-23cとマーティン00-18、耳を奪うテクニックよりもデリケートな音
の響きで独自の世界を創っていく。前作『Spring
Signs』(GWR-1002 CD\2,800-)と共に、デリケートな新世代のフィンガーピッキンをどーぞ。
FGM-112 V.A.『Hot & Spicy』CD\2,750
デビッド・グリア、ブライアン・サットン、ブラッド・デイビス他、現在のフラットピッキン・ギ
ター界のトップ・アーティストがそれぞれ2人ずつ組んだ作品。ブルーグラス新入荷参照。
SRCD-2005 BUSH, LATHUM, WHITE『Rare Performances』\2,85712月20日入荷予定。
またまた出ましたギターヒーロー、クラレンス・ホ
ワイトの希少録音。ブルーグラス名演新入荷参照。
|
各楽器別インストお勧め作品 |
(楽器につきましては、楽器本体やパーツから教則物
まで、各種取り扱っています。お気軽にお問い合わせください) |
■ギター |
ACD-10 TONY RICE & DAVID GRISMAN『Tone
Poems』CD\3,100-
トニー・ライスとデビッド・グリスマンがビンテー
ジ・ギターとマンドリン34本を、「大きな古時計」や"Wildwood
Flower"、"Banks of the Ohio"や「オーソレ・ミオ」など、有名曲多数を含む17曲
で弾き分けた名作。40頁総天然色冊子付き。なお、ギター(MB-95696)とマンドリン(MB-95749)の楽譜&タ
ブ譜(各\2,500-)もある。
ESD-006 V.A.『Daybreak; Art of Sixty-Fingers』CD\2,687-
中川イサトがプロデュース、本人も含む6人のフィ
ンガーピッキン・ギタリストの新録音集。下山亮平、丸山ももたろう、住出勝則、上久保康夫、岸辺眞明、
と中川が各3曲。
DREAD-9801 DAVID GRIER『Hootenanny』CD\2,750-
ブルーグラス・フラットピッカーの最高峰、デビッ
ド・グリアの98年作初の自費制作品。ティム・オブライエンとダーク・パウェルという強力な助っ人
と、オールドタイムのグルーヴを取り入れた秀作である。"Ragtime
Annie"や"Red Haired Boy"、"Old
Joe Clark"や"Clinch Mtn.Backstep"など、最新ソロ作『I've
Got the House to Myself』(DREAD-0201 CD\2,750-)と同様、よく知られたフィドル・チューンを見事にインプロバイズする…。
MISC-CFMW アメリカズ・ギター・ヘリンボーン・オートマチック時計
\34,000-
マーティン・ファンに素晴らしいクリスマス・プレゼント!!マーティン・ギターとセイコー・インスト
ルメンタルズ社のコラボレーションで生まれた日本製の腕時計です。そのすばらしいデザインはムーンシャ
イナー誌12月のカラー広告参照…!?
|
■バンジョー |
CMCD-202 CATHY FINK『Banjo Haiku』CD\2,750-
クロウハンマー・バンジョー名手であるキャシー・
フィンク、オープンCチューニングを中心の、聴きやすいソロ・バンジョー26曲集。
GV-145 BOB BLACK『Banjoy』CD\2,750-
1970年代のビル・モンローを支え、初来日も含め日本にもやってきた…あれぇ、それも1973年だっ
け!?…とにかく、メロディック・バンジョーのマスターピッカー、久々のカムバック。
|
■マンドリン |
HHH-1354 HERSCHEL SIZEMORE『My Style』CD\2,750-
そのクリアーな16分音符の音並びで、センスの良い玄人好みのマンドリニストとして知られるハーシャ
ル・サイズモアの2000年作品。ロイド・ロアーのコレクターとしても知られる彼が、テリー・バウカム
(bj)やロニー・スチュワート(f)らと創った、南部アパラチア系ブルーグラス・マンドリンの典型。本作を含
むすばらしいタブ譜集(HS-TAB Book\3,800-)もある。
SH-3967 MIKE MARSHALL & CHRIS THILE『Into
the Cauldron』CD\2,750-
フィドル・チューンからバッハ、トラッドからジャ
ズまで、当代最高のマンドリニスト2人によるめくるめく21世紀のニューグラス。
COMP-4337 DREW EMMITT『Freedom Ride』CD\2,750-
ジョン・コーワンとの共同プロデュースで、人気ジャムバンド/ジャムグラスのレフトオーバー・サー
モンのマンドリニスト、ドリュー・エミットのソロ・デビュー作。スコット・ベスタルやジェフ・オート
リーらとのコーワン・バンドを基本に、アイドル=サム・ブッシュ、ピーター・ローワン、バッサー・
クレメンツ、ランディ・スクラッグスらをゲストに迎えた豪華ニューグラス作品。
|
■フィドル |
CO-3526 FIDDLIN' ARTHUR SMITH & HIS DIXIELINERS
CD\2,750-
フィドル奏者必聴、ナッシュビル・フィドルの基礎
を創った偉大なフィドラー、1937年から40年の録音。バックはビル・モンローのブルー・グラス・ボー
イズやデルモア・ブラザーズ。
ROU-7056 NATALIE MacMASTER『Blueprint』CD\2,750-
北米大陸でもっともアイリッシュ音楽伝統が色濃く伝
わったカナダのケープ・ブレトン島から生まれたトップ・フィドラー、ナタリー・マクマスターの最新作。
ベラ・フレック、ジェリー・ダグラス、エドガー・マイヤー、サム・ブッシュ、ジョン・コーワン、ブ
ライアン・サットン、アリソン・ブラウン他とのナッシュビル・アコースティック・セッション!!
|
■ドブロ
|
SH-3797 JERRY DOUGLAS『Slide Rule』CD\2,750-
ジェリー・ダグラスの1992年作品はブルーグラス・ドブロのさまざまなパターンを詰め込んだ作品。
スコット・ナイガード(g)、アダム・ステッフィ(m)、クレイグ・スミス(bj)、ステュアート・ダンカン(f)、
マーク・シャッツ(bj)が基本バンドで、ジョッシュ・グレイブスへの"When
Papa Played the Dobro"やハイパー"Shenandoah
Valley Breakdown"まで、アリソン・クラウス他のゲスト・ボーカルも聞き物。
SH-3938 JERRY DOUGLAS『Lookout for Hope』\2,750-
そのジェリー、10年後の最近作にはジェイムズ・テイラーのソロ・ボーカルも参加した凄い作品だよ。
|
オールドタイム&フォーク新入荷 |
HW-1258 DOC WATSON & DAVID HOLT『Legacy』CD3枚組\4,500-
今年のグラミー賞トラッド・フォーク部門受賞作品!今年80才になったドック・ワトソンという偉大
なアメリカン・トラディショナル・フォーク・アーティストの音楽と人生、その素顔を伝える素晴らしい
3枚組。長年の友人でもあるオールドタイム・バンジョー奏者のダビッド・ホルトと共に、ラフな雰囲
気で音楽や楽器の弾き方を交えながらの生い立ちから現在までを語るインタビューと、3枚目には(父か
ら最初にもらったハーモニカの上達過程など、音楽も収められている)が収められた秀作である。72頁に
及ぶ小冊子も秀逸である。ドック・ファン必携の作品、決定版だ!!
MK-001 MATT KINMAN『When the Works All Done
This Fall』CD\2,750
Red Lick/Don't Let Your Deal Go Down/DixieWild
Bill Jones/Banjo Picking Girl/Fugitives
Lament 他全14曲
カウボーイ・バラッドからフィドル・チューン、アパラチアン・バラッドやクロウハンマー・バン
ジョー・チューン等々、シンプルに、かつ朗々と、歌い弾く。現代人が忘れがちな飾り気のない「生」
の音楽、生活に密着した労働者の音楽を気負いなく演じている。バンジョー・ソロや、あのリロイ・ト
ロイを伴ったストリングバンド、ギターでの弾き語り等々、アパラチアのオールドタイマーとは一味違った
オールドタイム音楽を聴かせてくれる。南部アパラチアの山中で醸成されたスコッツ・アイリッシュのケル
ト系アメリカ音楽が、オザークを抜けミズーリから西部のカウボーイに受け継がれていった。そんなカウ
ボーイが、「この秋までに仕事が片付けば…」ディキシーの故郷へ戻っていく、といったタイトル曲の情
景を感じさせてくれる味のあるオールドタイム作品。ちなみにマット、ほんもののホーボーだという…。
|
オールドタイム&フォークお勧め作品 |
■78回転盤の復刻物&フィールド録音物 |
CO-3528 V.A.『Old Time Mountain Blues』CD\2,750-
白人ストリングバンドやアパラチア山中のミュージ
シャンらにもブルースは瞬く間に広まった。ブルースは黒人たちだけのものではない。ドック・ボッグス
やフランク・ハッチソン、サム・マッギー他、聴いておくべき1927年から39年までのオールドタイム
集。
SF-40093 V.A.『Classic Old-Time Music』CD\2,250-
スミソニアン博物館のフォークウェイズに残された貴
重なオールドタイマーたちの1960年前後、フォーク・リバイバルで発掘された極めて重要な録音29曲
集。
|
■オールドタイム |
OCMS-1 OLD CROW MEDICINE SHOW『EUTAW』CD\2,750-
現在、最も注目されるオールドタイム・ストリングバンド。オールドタイム・コミュニティーに憧れ
た都会の若者が、ノース・カロライナを経てナッシュビルに移り、これまでオールドタイムが活躍しなかっ
たエンターテイメント・ビジネス界で成功を収めつつある。もちろん、ホンモノのストリングバンド音楽
を演じている。
|
■フォーク |
BPM-402 FAIRFIELD FOUR and FRIENDS『Live
from Mountain Stage』CD\2,750-
2001年インでィー・アワード受賞作品は米国で最も古くから残る黒人アカペラ・ゴスペル・グループ
はナッシュビル在のフェアーフィールド・フォー。彼らがナッシュビル・ブルーグラス・バンドやエルビ
ス・コステロ、スティーブ・アール、リロイ・パーネルやケビン・ウェルチらをゲストに迎えたウェス
ト・バージニアのラジオ番組「Mountain Stage」でのライブ。
ROU-1152 V.A.『Freight Train Blues』CD\2,750-
汽車は「夢」と「絶望」を乗せて走る。そんな汽車の歌を当代のアメリカーナ・アーティストが歌っ
たコンピレーション。マーティ・ステュアート、ローリー・ルイス&キャシー・キャリック、ドン・エド
ワーズ、ジョー・エリィ、フレッド・イーグルスミス、NRBQ、NBB、アスリープ・アット・ザ・
ホィール等々、汽車をテーマにしたロマンティックな歌の数々。
|
カントリー新入荷 |
COL-90794 DIXIE CHICKS『Top of the World
Tour Live』CD2枚組\3,200-
ニューグラス・アルバムといってもいい前作『Home』(COL-86840
CD\2,650-)が600万枚というお化けヒットをした彼女たち、同アルバムを中心に
ヒット曲を網羅してのワールド・ツアーのライブ盤。イラク戦争反対をアピールしてカントリー・ラジオか
ら締め出されもした彼女ら、その最中でのこの人気、恐れ入る。CDより4曲少ない18曲収録のDVD(COL-
56366D\2,650)も同時発売は、映像新入荷参照。
UNI-450435 TOBY KEITH『Shock'n Y'all』CD\2,650-
I Love This Bar/Whiskey Girl/American Soldier/If
I Was Jesus/The Taliban Song 他全12曲
先日発表された第37回CMAアウォードでは、最多7部門にノミネートされながら無冠に終るという、残
念な結末となったトビー・キース、近頃何かと話題の(チックスとのイラク問題応酬で…)彼の最新作。こ
のところの大ヒット連発でトップ・スターの座についた彼の、自信に溢れたヴォーカルが全編力強く響いて
いる。シングル・チャートでトップ独走中の"I
Love This Bar"をフィーチュアした、メインストリーム・カントリーの王道を行く会心作。カントリーはもちろ
ん、トップ200でも堂々の初登場1位。
B000045102 REBA McENTIRE『Room To Breethe』CD\2,650-
Secret/If I Had Any Sense Left At All/My
Sister/It Just Has To Be This Way 他全12曲
当代最高の女性カントリー・シンガー、リーバ・
マッキンタイアの最新作。ダン・ダグモア、ジョン・ジョーゲンソン、ラリー・フランクリンなどナッシュ
ヴィル最高のセッションマンの手になる抜群のサウンドにのせた、リーバのヴォーカルが素晴らしい正統派
カントリー・バラードを軸に、スウィンギーな曲も交えてさすがの仕上がり。トップ20にランクインし
ているヒット・シングル"I'm Gonna Take
That Mountain"などでの、アリソン・クラウスやデイヴ・タルボットを起用してのアコースティックな味付けも
見事だし、久々のヴィンス・ギルとのデュエットも聴かせる。アリソン、ソニア・アイザックスがハー
モニー・ヴォーカルで参加。
WRR-0311081 オリーヴ『Favorite』CD\2,191-
Old Fashioned Girl/There's a New Moon Over
My Shoulder/Once a Day/I Wonder Where You
Are Tonight/Broken Heart for Sale/Cotton
Fields 他全13曲
岡山の女性カントリー・シンガー、オリーヴのソロ・デビュー(?)・アルバム。タイトル通り、自分の
好きな新旧のカントリー・ソングを取り上げ、東京でヒアーズ・フォー・ゼアーズの中沼(bj,g,steel
g)や坂野(f)の他、小野塚範夫(g,d)らをバックに録音。ジョ
ニ・ハームズやヒザー・マイルスらの新世代の女性カントリーやカントリー・スタンダードを、ノビノ
ビと張りのあるボーカルで歌う。
|
カントリー名演、新入荷 |
(カントリー旧録音のライブや編集モノなど、カント
リーの名演や名作です) |
B000167902 JOHNNY CASH『Unearthed』CD5枚組+冊子\9,800-
故ジョニー・キャッシュがロック界の大物プロデューサー、リック・ルービンと組んだ近年の
『American Recording Series』は、その晩年のライフワークとして4枚のアルバムに結実し、そのいず
れもがグラミー賞を受賞するという、まさにアメリカン・アイコンとしてのキャッシュの名声を永遠のもの
とした作品群となった。このボックス・セットは、そのアメリカン・レコーディング・シリーズのそれ
ぞれを制作する際に、キャッシュ自身が自宅のスタジオで録音した数百曲もの候補作から、オリジナル・ア
ルバムには収録されなかった未発表曲を3枚のCDに収めた補遺集。そしてディスク4には、幼い頃に母か
ら学んだというゴスペル集(これらも未発表)、ディスク5にアメリカン・シリーズ4作からのベスト・ト
ラック15曲を収めた、晩年のキャッシュを象徴する大作。キャッシュ自身による収録各曲についてのコメ
ンタリー、レア・フォト集を含む、104頁(CDサイズ)もの解説書がついている。ムーンシャイナー誌10
月号(MS-2012 CD\500-)で追悼特集している。
SCE-270506 JOHNNY CASH『Live Recording from
the Louisiana Hayride』CD\2,750-
こちらは先月も紹介した1955年から63年までの故ジョニー・キャッシュ初期ライブ集。音は悪いが、
超貴重な音源からの16曲である。
|
■カントリーお勧め作品 |
OMS-25080 BENNY MARTIN『Big Tiger Roars Again,
2』CD\2,750-
ビル・モンローやフラット&スクラッグスのフィド
ラーとして名を上げたベニー・マーティンは、しかし、ハンク・ウィリアムズとの親交などを通じて酒
やドラッグで破滅していく。その後、パーカー大佐のマネージングでカントリースターを一時経験、数々
の胸に響くカントリー・ソングを遺した。そんな彼が最晩年に、人生を振り返ってザ・サイドメンとバ
ディ・エモンズのペダル・スティール・ギターやバディ・スパイカーのフィドルをバックに、クリスタ
ル・ゲイルやアリソン・クラウス、リッキー・スキャッグスや故ジョン・ハートフォードらをゲストに
創った最後のアルバム。全編に身を持ち崩したカントリーシンガーの悲哀をたたえつつも、一流のミュージ
シャンとしての衝動を聴かせる素晴らしいブルーグラス・カントリー作品だ。
COL-86620 PATTY LOVELESS『On Your Way Home』CD\2,650-
ロレッタ・リンと同様、ホンモノの「炭鉱夫の娘」として東ケンタッキーのアパラチア育ち、その
バラッド唱法を受け継いだパティ・ラブレスの素晴らしい最新作。メジャー・カントリー・シンガーなが
らポップにおもねることのない素晴らしい女性シンガーである。
HAG-0005 MERLE HAGGARD『Like Never Before』CD\2,750-
カントリーの巨匠、マール・ハガードの最新作は自費制作。イラク戦争のブッシュとメディアへの痛烈
な批判を込めた"That's the News"を含む11曲。
AUD-8176 DWIGHT YOAKAM『Population: Me』CD\2,750-
ナッシュビル音楽産業への反逆児、ドワイト・ヨー
カムの最新作。映画俳優としても成功し、初めての監督業もはじめた彼、ベイカーズフィールド系ホン
キートンク路線ながら新趣向も取り入れた意欲作。アール・スクラッグスやウィリー・ネルソンも参加。
BUF-118 HOT CLUB OF COWTOWN『Continental
Stomp』CD\2,381-
1月に再来日が決まったホット・クラブ・オブ・カウタウン(HCC)の最新作。ウェスタン・スウィング
のフィドルとジプシー・スウィングのギター、そしてロカビリー&ブルーグラスのスラッピング・ベース
でホットなグルーヴを創るHCCの最新ライブ盤。彼らのベストを集めた『Hot
Western Swing』(BUF-107 CD\2,200-)『Hot
Jazz』(BUF-106
CD\,200-)、また前作『Ghost Train』(BUF-112
CD\2,477-)もお勧め!HCCの日本公演は、東京(1/18)、名古屋
(19)、金沢(20)、広島(21)、大阪(23)、横浜(25)。女性フィドル&ボーカルを軸に気持ちよくスウィング
するホンキー・トンクなトリオ、見逃せません。
|
■トリビュート名作 (最近相次いで発表された充実のトリビュート物3枚
の他、名作トリビュートを紹介…) |
SH-3980 V.A.『Just Because I'm a Woman:Songs
of Dolly Parton』CD\2,750-
強烈です…、アリソン・クラウスの1曲目"9
to 5"から、エミルー・ハリスやノーラ・ジョーンズ、メリッサ・エスレッジやシャナイア・トゥエイン他、
ジャンルを越えた女性ボーカリストが、ドリー・パートンに捧げる。
B000045802 V.A.『Livin' Lovin' Losin':Songs
Of The Louvin Brothers』CD \2,650-
ジェイムズ・テイラー&アリソン・クラウス、リンダ・ロンシュタット&カール・ジャクソン、マー
ティ・ステュアート&デル・マッカーリー他、カントリーやブルーグラスの豪華デュオで、カール・ジャ
クソンが制作した素晴らしい入魂のルービン・トリビュート。
MCA-170297 V.A.『Remembering Patsy Cline』CD\2,650-
これまた凄い、アメリカ音楽界を代表するアーティ
ストたち、ナタリー・コール、ノーラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラール、k.d.ラング、パティー・
グリフィン、マルティナ・マクブライドwithテイク6他のパッツィー・クラインに捧げるトリビュート。
ただし、パッツィーのオリジナル盤『Greatest
Hits』(MCA-12R CD\1,980-)を先に聴くべし!その全12曲がそっくりそのまま、ここで21世紀のジャンル
を超えたアレンジで生まれ変わるのだ、…凄いです。
BPM-405 V.A『Tribute to John Hartford, Live
from Mountain Stage』CD\2,750-
2001年6月5日に他界したジョン・ハートフォード、その生前、前年の9月4日に収録されたライブ
盤。ティム・オブライエン、ギリアン・ウェルチ、ベラ・フレック、ジョン・コーワン、ライダーズ・
イン・ザ・スカイ、ノーマン・ブレイクらのゲスト演奏、そしてジョン本人がモンローに捧げた"In
the Heart of the Cross Eyed Child"と、スクラッグスに捧げた"The
Boys from North Carolina"、ベニー・マーティンに捧げた"Me
and My Fiddle"、そして死期を悟ったかのような"Give
Me the Flowers While I'm Living"…、すばらしいトリビュート・ライブなのだ。
SH-2209 *V.A./TRUE LIFE BLUES \2,750-
ビル・モンローが他界した1996年秋、時を同じくして発表されたモンロー・トリビュートの最高作。当
然、グラミー賞受賞作だ。
|
映像作品新入荷 |
CAP-90416 NITTY GRITTY DIRT BAND『Will the
Circle Be Unbroken, Farther Along』DVD\2,950-
My Walkin' Shoes Don't Fit Anymore/Catfish
John/Love Please Come Home/Oh Cumberland/Fishin'
Blues/Wildwood Flower/Take Me In a Lifeboat
他全17曲
出演順に、ジミー・マーティン、アリソン・クラウス、ジョン・ハイアット&ロザンヌ・キャッ
シュ、デル、ロニー&ロブ・マッカーリー、ビンス・ギル、マトレシア・バーグ、タジ・マハール
&バッサー・クレメンツ、ジェイミー・ハンナ&ジョナサン・マッキュエン、アール・スクラッグスの
"Earl's Breakdown"(ジョッシュ・グレイブスのコピーに賭けるジェリーの気合が凄い。またボーナスで
マッキュエンとの"Soldier's Joy"のバンジョー・デュオがいい!)、最後は母の想いを込めたアイリス・
ディメントの名曲"Mama's Opry"、そしてフィナーレはカーター・ファミリー名曲"Will
the Circle Be Unbroken"の大団円。基本はNGDBサウンドながら、それぞれのアーティストに敬意を表したランディ・ス
クラッグス(g)のプロデュース、ジェリー・ダグラス(d)とフート・へスター(f)、バイロン・ハウス(bj)の
サポートは、ジャンルを越えたアメリカーナ・サウンドといった趣きだ。『Uncle
Charlie』のアルバム以来、ウェストコースとの明るさと、アパラチアの
陰影を絶妙に混ぜ合わせてきたNGDB、30年以上に渡るアメリカン・ポップにおける彼らの功績はきわめ
て大きい。偉大なブルーグラッサーたちと共演する彼らは、1972年に憧れのアイドルたちと録音した第1
作目と変わらない、子供のように可愛く見える…。追伸:ボーナス・トラックがすばらしい。特に故ジョ
ニー・キャッシュがカーター・ファミリーについて語り歌ったり、アールが故ジューン・カーターと…、
エミルーやサム・ブッシュや、ウィリー・ネルソンや、その他、お宝が一杯、強烈な35分だ!
SKFR-1005 RICKY SKAGGS『Soldier of the Cross』DVD\2,950-(52分)
Amanda Jewell/Walls of Time/Voice from on
High/Get Up John/Hallelujah, I'm Ready to
Go 他全11曲
リッキー・スキャッグスとケンタッキー・サンダー
の最新ライブDVD。収録は2001年のギブソン・ブルーグラス・ショウケース、ギターにはクレイ・ヘ
ス、フィドルにはボビー・ヒックスとルーク・ブラの時(現在はコディー・キルビーgとアンディ・レ
フトウィッチf)、他はジム・ミルズ、ポール・ブルースター、ダーリン・ビンセント、マーク・フェ
インの不動のメンバー(2曲で登場するパーカッションはケニー・マローン)。アルバム発売したところの
タイトル曲を演じた後、モンロー・スタイルのインストでケンタッキー・サンダーの強烈なテクを披露、続
いてゲストにロブ・アイクスのドブロを迎えた"Walls
of Time"、そしてブルーグラス・ファミリー・ゴスペルのジェリー&タミー・サリバンと、ザ・ホワイ
ツがそれぞれ1曲、その他は、さまざまなパターンでブルーグラス・ゴスペルを堪能させてくれる。熱心な
クリスチャンとして知られるリッキーがそれぞれの曲の他、モンローのことやマンドリンのことなどを語るイ
ンタビューを交えながら、現在最高の精鋭ミュージシャンを集めたRSKTならではの上質なアンサンブル、
そしてポールの素晴らしいテナーが全編で感動的だ。
COL-56366D DIXIE CHICKS『Top of the World
Tour Live』DVD\2,650-(85分)
もー、ナンツーんですか、アメリカのエンターテイメント・ビジネスの凄さ、そのど真ん中で、女性
グループとして史上最高のアルバム売り上げを誇るディキシー・チックス(世界の全ジャンルを通じて
だよ)、その彼女らが、劇的に登場するその手にはバンジョーとマンドリンがしっかりと抱えられてい
る。…どーですか、つい数年前まで、カントリー業界からも「ダサイ」楽器とされていたバンジョーが、
ベラ・フレックと彼女たちのお陰で最もクールな楽器になったんですぞ…。おっと、横道はいけません。
本作は前作『Home』(COL-55322D/V DVD \3,950-/VHS\2,950-、COL-86840
CD\2,650-)のブルーグラス志向とは一転、チックスらしいド・メ
ジャーな音作りとステージが楽しめる(それでも、楽器は放しません)。ブルーグラスを志向するときはス
テージ上に集まり、ブレント・トリット(m)がブルーグラス・リズム作りとスーパーピッキンに貢献、キー
ス・シーウェルが目を見張るブルーグラス・フラットピッキン(フィドルも)を披露する(エミリーが
ヒット曲"Landslide"ソロを取るときに、ブレントをチラッと見てはにかんだのが印象的で、彼女らのブ
ルーグラスに対するリスペクトが読み取れる)。「筑紫哲也のニュース23」でも特集されたように、イラ
ク反戦発言で保守系カントリー界から総すかんを食らった彼女ら、それでもTシャツに「Free
Natalie」の文字を誇らしげに掲げ、「Rock the
Vote」(選挙を揺さぶれ)という若者に投票を呼びかける団体を
サポートする彼女ら、ブルーグラス出身らしい反骨とパワーに、オジサンは嬉しくなる…。ナタリーのド
迫力ボーカル、そしてマーティーのバンジョーとドブロ、エミリーのフィドルとマンドリン、…単なる超
美人グループじゃない、南部の女性解放に貢献しつつ("Stand
by Your Man"と"Goodbye Earl"の違い…)、世界的な超スーパースターでもあるブルーグ
ラッサーたちの今年夏のワールド・ツアーだ。
TOBF-5263 押尾コータロー『ドラマティック・ライブ、Dramatic
Tour 2003』DVD\3,790-
Chaser/太陽のダンス/風の詩/Destiny/黄昏/カノン/TVヒーロー・ソング/ボレロ/戦場のメリー
クリスマス 他全15曲
最新CD『Dramatic』(TOCT-25055 CD\2,857-)を中心にした今年夏の「ドラマティック・ツアー
2003」の全曲を収録した初のライブDVD。その素晴らしいフィンガーピッキン・テクニックでセンセー
ションを巻き起こしている押尾、大阪人らしいMCや、舞台裏のツアー・ドキュメントや、ワムの「ラ
スト・クリスマス」のカバー、DVD発売にあたって書き下ろした新曲などのボーナスを含む。
BVD-20101 V.A.『American Folk & Country
Music』DVD\4,300-(白黒43分)
Sourwood Mountain/Rambling Boy/Barbara Allen/How
Mountain Girls Can Love/Rank Stranger 他全16曲
すごい「お宝映像」の登場だ。1966年、ドイツのテレビ局の『アメリカン・カントリー・ミュージッ
ク』という番組が残されていた。タイトルは現在では「ン!?」という感だが、今では聴くことのできない本
物のアメリカの伝承音楽を紹介するという優れもの。アパラチアのキャビン・ホームを舞台に、ホストの
ニュー・ロスト・シティー・ランブラーズから、ケンタッキーのハイ・ロンサム・バラッドの元祖ロス
コー・ホルカム、ケイジャンのシプリエン・ランドルノウ(舞台は深南部の典型的なフロントポーチに移
る)、ケンタッキーのヒルビリー・エンターテイナー、カズン・エミーはクリンチ・マウンテン・ボー
イズをバックにクロウハンマー・バンジョー、ほっぺた、フィドルで楽しませる。そしてトリは、この年
の12月に他界してしまうカーター・スタンレーをリード・ボーカルに、クロスピッキン・ギターの創始者、
ジョージ・シャフラーを擁したスタンレー・ブラザーズの超貴重な映像、これまで、ピート・シーガーの
レインボウ・クエストで彼らのビデオ映像(現在絶版)が紹介されたが、今回はそれに次ぐ大発見だ。最
後にスクェア・ダンスからクロッグ・ダンスでの大団円…。トレイシー・シュワルツの司会はドイツ語だ
が、舞台セットやカメラワークも秀逸で、貴重な映像として今後語り継がれる作品だろう。
|
■お勧め映画DVD |
UJCD-36540 映画『歌え!ロレッタ愛のために(Coal
Miner's Daughter)』限定生産DVD\2,500-(124分)
はっきり言って、大名作映画です。1980年製作の、シシー・スペイセクがアカデミー主演女優賞を受
賞した名作です。単なる女性カントリー歌手のサクセス・ストーリーではなく、イースタン・ケンタッキー
の山深いアパラチアの炭鉱地区の生活と文化、そしてアパラチア地方の女性の人権と音楽が見事に描かれて
いる。何よりも、シシーの歌が「完璧」の一言だ。東ケンタッキー訛りと、生活と共に口ずさむオールド
タイム・ソングが実に見事だ。父親役のレボン・ヘルムや母親のフィリス・ボーエン(ヘイゼル・ディ
ケンズとのアルバムで知られる)、また夫役にトミー・リー・ジョーンズをはじめ、ライマン公会堂
のロケにはアーネスト・タブやロイ・エイカフなども出演、カントリーや音楽とは別次元でも楽しめる素
晴らしい大推薦DVDである。英語と日本語のステレオで、
|
ベストセラーDVD&VHS |
MME-72000 DOYLE LAWSON & QUICKSILVER『Treasures,
30 years of Music & Memories』DVD\2,450-(43分)
That's How I Can Count On You/Big Country/Misery
River/Foggy Mountain Rock/Hallelujah in
My Heart/Tennessee Banjo Man 他全12曲
現在、デル・マッカーリー・バンドと並んで、最も完璧なブルーグラスを演じるドイル・ローソンとク
イックシルバーの1994年発表のビデオがDVD化。現在に至る典型的なソリッド・ブルーグラスのお手本が
見聞できる秀作。
RC-01V BLUEGRASS 45『That's the Time』VHS\4,800-
1996年、阪神大震災と解散25周年を口実にしたリユニオン・ライブ。1971年、外国のブルーグラ
ス・バンドとしてはじめて全米ツアーをしたジョッシュ大塚、渡辺敏雄、李健華、廖学誠、大塚章、
渡辺三郎の6人組。残部些少。
B2P-001 岸部眞明『Acoustic Guitar Live』DVD\4,600-(91分)
1964年生まれ、16才で中川イサトに師事した大阪のフィンガーピッキン・ギタリスト、岸部の第4作
目となる最新作は、今年の5月27日に行われたライブのDVD映像集。
|
教則物、ソングブックお勧め作品 |
ES-BOOK EARL SCRUGGS『and the 5-String Banjo』BOOK\3,500-
永遠のブルーグラス・バンジョー・バイブル。初心者も上級者も、スタイルの別なくブルーグラス・バ
ンジョーを志す者、必携の一冊。
ES-BIA-1C EARL SCRUGGS『Scruggs Style Banjo
Instruction Tape』CA\1,980-
今どきカセットですが、スクラッグス家はこれしか
持っていない…。上記バイブルの前半部、基本のリズム、ロール・パターン、バンピング、フィル・イ
ンなどを、御自ら演じられた教則テープである。これを真剣に聴くスクラッギストもいる…。
CCS-100 FLATT & SCRUGGS『Foggy Mountain
Banjo』CD\2,750-
上記バイブルの多くの曲が収められた1961年のバン
ジョー名盤。
TS-TAB TIM STAFFORD『Acutab Transcriptions
Vol.1』Book\3,800-
アリソン・クラウス&ユニオン・ステーション時代
の名作『Everytime You Say Goodbye』(ROU-0285
CD\2,750-)からのリード・ギター5曲をはしめ、ブルーグラス・ハイウェイ結成後の『It's
a Long, Long Road』(REB-1719 CD\2,750-)からギター・インストを含む5曲、『Wind
to the West』(REB-1731 CD\2,750-)から4曲、そして『Midnight
Storm』(REB-1746 CD\2,750-)から4曲、他に"Reuben"や"Rebecca"のスタンダード等全23曲、トニー・ライ
スを基に現在フラットピッキンのデリケートなセンスが学べる優れモノ。
BOOK-23 LAURIE LEWIS『Earth & Sky』Songbook\2,750-
女性ブルーグラスの新時代を開いたローリー・ルイ
スの書いた44曲の楽譜とコード、そして彼女のキャリアを物語る数々の写真などが挿入された120頁A4変
形版ソングブック。なお、ムーンシャイナー誌12月号(MS-1202
\500-)の彼女と「マンザナール」の記事でがある。
|
楽器その他、新入荷 |
BM-30F "BLANTON F STYLE MANDOLIN"
ウルトラライトケース付\72.000
BM20A "BLANTON A STYLE MANDOLIN"
ソフトケース付\18.000
低価格高品質を実現したブラントンのスチューデン
ト・シリーズのマンドリン2機種。初心者にぴったりのA
STYLE。又、F STYLEはこの価格で単板、削り出しウルトラライトケース付。もれなく「誰にでも
すぐ弾けるマンドリン・ブック」をプレゼント中。
|
輸入雑誌 |
(以下の3誌は英語版で、共にバックナンバーも豊富
に取り揃えています。気になるアーティスト等の特集等についてはお問い合せ下さい。…調べる&知るの面
白さをいかがですか) |
■バンジョー・ニューズレター誌 各\500-
世界唯一のバンジョー専門月刊誌。毎号タブ譜満載、バックナンバー(探しておられるタブ譜の曲名
や演奏スタイル、またお気に入り奏者の特集も探します)もお問い合せ下さい。
最新10月号(BNL-03/10)
ブッチ・ロビンス特集第1部と"Old Ebenezer
Dangerfield"、トニー・トリシュカ3種類の"Old
Joe Clark"、トム・アダムス"Classical
Gas"、ビル・エバンス"Temperance
Reel"、クロウハンマーでの"Down
the Road"他のタブ譜、ベラ・フレック最新作レビューや、ロジャー・シミノフのヘッド・チュー
ニング等々、初心者から上級者まで、タブ譜満載の約40頁。
■ブルーグラス・アンリミテッド誌 各\500-
米国の最大のブルーグラス月刊専門誌。探しておら
れる記事などバックナンバーもヨロシク。
最新10月号(BU-03/10)
セルダム・シーンのカバー・ストーリーと、ボブ・
カーリンによるチャーリー・モンロー、2004年版ブルーグラス・アーティストの住所録等々の他、コラ
ム、ニュース、レコード・レビュー等々、米国の現状を知る104頁。
■オールドタイム・ヘラルド誌 各\900-
アリス・ジェラードが主宰する内容の濃いオールド
タイム音楽の専門誌。バックナンバー含め、アメリカン・トラッド音楽研究には必読の良書!!現在、99年
秋号から13冊の在庫があります。詳しくはお問い合わせください。
最新2003年秋号(OTH-0901)
フレンチ・カナディアン・フィドルをウィスコンシンに持ち込んだパイオニア・フィドラー、レイジ
ム・ブルソー、今春93才で他界したウェスト・バージニア・フィドラー、メルビン・ワイン、トラッ
ドグラスから現在はオールドタイムに力を入れるかパークリーク・レコード、女性ばかりのリール・ワー
ルド・ストリングバンド等の特集の他、ニュース、レコード・レビュー等々、米国オールドタイム満載
の52頁。
|
月刊『ムーンシャイナー』 |
発行20年、1983年11月の創刊以来、毎月発行を続ける日本唯一のブルーグラス月刊専門誌が、遂に
20年間、通算240冊を発行しました。今後とも皆さんの協力と購読をお願いします。
■定期購読:1年¥6,000-半年¥3,300-
お申込はお葉書やお電話で、ご希望の購読開始月を
お知らせ下さい。バックナンバーも含めて、いつからの購読でもご自由です。
■ムーンシャイナー・ファイル:\500-
ムーンシャイナーの一年分12冊を傷をつけずにファイルできるロゴ入り特製フォルダー。
■バックナンバー:各¥500-。
下記以外にも、アーティストや知りたい事をお知ら
せ下さい。掲載号を探してお送りします。
MS-2102 2003年12月号(通巻242号)
J.D.クロウ「トーンとタイミング」、竹内信次イン
タビュー、1973年のブルーグラス界、ワイルドウッド・バレー・ボーイズ、川上じゅん、ローリー・
ルイス、5弦バンジョー入門、今年のアメリカーナ、フォーク事情他、ニュース、チャート&レビューな
ど、日米ブルーグラス情報満載。
|